2015年2月19日木曜日

手順書(2015.2)

人間の行動する順番を紙に書き表したものが手順書です。

主旨は事前に書くことにより、おかしな点を発見し

事故の目を潰す。

当日はこれを見ながら順番に仕事をする、 

だから間違いは起こらない。

主旨はすばらしい。 

最初はみんなが面白がって作っていたが、数年が経ち、 

仕事の工期がない、 

竣工がギリギリの工期の現場ばかりになってきた。 

しかもお金も安い。

手順書は書類としてはきっちり仕事をしているように見えるから

れもこれも手順書対象の作業ですよ、

絵も書いて、写真も付けて、総花的な書類にしなさい。

現場はこれが地獄の苦しみとなる。

徹夜、日曜作業。

しかも基本は前の現場の焼き直し、 

絵とか写真は新たにやらないといけない。

時間がない、金がないうえに、徹夜。

事前に書くことにより、おかしな点を発見し事故の目を潰す。 

なんてとてもとてもできない。

作り上げることが第一目標。

完全に現場の負担になってしまっている。

このための寝不足、中味がわからないままの書類作り、 

による事故が起こる可能性がある。

現場名の違い、担当者名の違い、日付の誤りはしょっちゅう。

一旦事故が起これば、 

手順書のここを直してこうしようという検討はされて

書き直して、みんなこうやろうと発布されるが、

疲れきった実際に書く現場は、おなじことである。

作り上げることが精一杯で、

これが事故の目となりつつある。

このことは書きなさいと命令をする部署には伝わらない。

書けないなら仕事は出さないと言われてしまうから言わない。 

しかも書いてもらうことにより自分が守られる書類だから、 

いくらでも総花的にパワーアップをしていく。

誰が読んでも仕事ができる書類にしなさい。 

できあがったら自分が居なくても仕事はできるな。

自分が書けばまあ書けんやろう。

でも技術はボロボロ。 

どうしたらいいねん。

知らん。

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