鉄は温度で伸びます。
1m当たり100℃差で1.18mm伸びる。
真夏、電車のレ-ルは60℃くらいに温度が上がる。
新幹線のレ-ルは長尺レ-ルで1.5kmの長さがある。
1.500m×(60℃/100)×1.18mm=
1,062mm伸びる。
この伸びをまくら木(コンクリ-ト製)で
抑(おさ)え込み伸びないようにしている。
結果レ-ル内部には100トンの圧縮応力が発生する。
100トンの圧縮応力を受けながら
新幹線が300kmで走れる。
レ-ルは炭素鋼でできている。
蒸気配管は鉄管で施工する。
スチ-ムハンマ-が起きないように先下がりで
配管しますが伸びにも気を付ける必要がある。
30m×(100℃/100)×1.18mm=
35.4mm伸びる。
この伸びは伸縮継手で吸収する。
30m程度の長さをワンスパンとし、配管します。
昔は地域暖房として蒸気配管を施工していましたが
3km程度の長さの配管に蒸気を通しての
配管調整は1人でやっていた。
弁を一度に開けると熱膨張で割れる、
少しずつ少しずつ開閉し熱に慣らして
スチ-ムハンマ-が起こらないように、
一日仕事でやっていました。
配管の伸びのカンカンカンカンという音を聞きながら、
失敗すれば事故る、下手すりゃ死ぬ、
今では考えられないほど過酷でした。
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