2019年1月19日土曜日

火打ち入れ(2019.1)

火打ち入れの続きをします
まず、むな木の垂直を見て火打ちを入れます。

むな木とは棟木と書き、母屋と平行に取りつけられる、


屋根の一番高い位置にある部材です。


棟木を取りつけることを


上棟(ジョウトウ)あるいは棟上げ(ムネアゲ)と呼び、


建物の骨組みを組み終わるということで、


その日に上棟式を行って、工事の無事完了を祈ります。


上棟式は、やってませんが 

火打ちが足らないので作ります。

32mmの刃先で深さ5mmほど穴を開ける 



その穴をガイドにして

斜め45°に2cmほどの深さにドリルを入れる 
この45°に開けた丸い32mmの円のところに

ワッシャ-が入ります  



次に電池ドリルに木工用12mmのドリルを付けて 

穴のセンタ-に12mmの穴を開ける。

この穴は貫通します。


この穴に10mmのボルトが入る 



一番天辺の左右の木材が棟木(むなぎ)です 



頑丈に3つ火打ちを入れます 

火打ちだらけになりましたが、しっかりしました。

屋根の波板のメンテナンスさえしっかりやれば


100年はもつ 



火打ちの様子
火打ちの語源は火打石と火打金から来ています。

時代劇などで、ご主人が出かける時に

奥さんが頭の後ろで、

火打石と火打金を使って火花を出して、厄除けをします。

その火打金の形状が、三角形だったので、

隅に三角形ができることから「火打ち」と

呼ばれるようになりました。

和裁では袖下と脇の角に、ゆとりを出すためにつける

三角形の襠 (まち) や

羽織の背の縫い目の裂けた所につける三角形の布の

ことを「火打ち」と呼びます。

三角形の事が火打ち。

ここで昼。

時間のたつのは早い。

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