送風機のシロッコファン、
普通にVD(ボリ-ムダンパ-)を付けます。
金額を安くしたいので施工屋としては
送風機の口のサイズでVDを作りがちですが
VDは抵抗が大きい。
送風機の静圧を少し多めに(1割増し)
しておけばいいのですが、
設計事務所は施工の経験が無いので
紙の上の計算値が正しいと
頑としてこのような設計図が出てくる
VDは抵抗が大きいので
下図の様なダクトサイズ(大きいサイズ)で
設計してくれるとまだ抵抗としては、ましですが
シロッコファンはご存知のように
カタツムリの外周に添って風が送られてきて
(偏流(へんりゅう)、偏った風の流れ)となる、
ダクトサイズの8倍程度の距離を経て
ダクト全体に風が平均して通るようになるところに
VDを付けられれば良いが、
それだけの距離を取れる場合は少ない
ほとんどない。
(すぐに曲げなければいけない)
ダンパ-の形はこのようになっている。
ダクトは頭よりも高いところに取り付けるので、
操作ハンドルはこの絵のように
下向きになるように取り付ける
(人が脚立に乗ってハンドルを回しやすい方向)
施工屋はダンパ-の羽根の向きよりも
ハンドルの使い勝手を見て取り付ける。
これは職人も管理者も同じ考えでしょう
この形のダンパ-の時、
シロッコファンの偏流で羽根の下の方に
エア-が詰まる部分ができる。
エア-が詰まるとダクトが細くなったのと同じ状態になり、
これが意外と抵抗が大きい。
送風機の電流値で1~1.5A程度落ちる
これを防止するために正方形のダンパーを作り
ハンドルは横向きになりますが、
図のように中の羽根が縦向きになるように取り付けると
送風機の電流値で
1~1.5A程度上がる⇒風量が増える。
ただ四角いダクトが通るかどうかの検討は必要
一番いいのは送風機の静圧を少し多めに(1割増し)
しておくことですが、
このことをしらない設計者、
ダンパーをしらない施工屋がほとんどで、
出来上がったダクトで評価される施工屋は苦労する。
9割はデ-タをなぶってちゃんとできていますと
しているだろう。
この先は特にあんまり考えない施工屋が増えていくので
設計時点でもっと気を付けてほしいが
うんと言う設計事務所はほとんどない。
上手いこといったのはこちらが静圧を1割上げてほしいと
頼み、聞いてくれた設計事務所の仕事だけ。
はずかしい。
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