2019年1月15日火曜日

エア-詰り(2019.1)

送風機のシロッコファン、

普通にVD(ボリ-ムダンパ-)を付けます。

金額を安くしたいので施工屋としては

送風機の口のサイズでVDを作りがちですが

VDは抵抗が大きい。

送風機の静圧を少し多めに(1割増し)

しておけばいいのですが、

設計事務所は施工の経験が無いので

紙の上の計算値が正しいと

頑としてこのような設計図が出てくる
VDは抵抗が大きいので

下図の様なダクトサイズ(大きいサイズ)で

設計してくれるとまだ抵抗としては、ましですが 
シロッコファンはご存知のように

カタツムリの外周に添って風が送られてきて

(偏流(へんりゅう)、偏った風の流れ)となる、

ダクトサイズの8倍程度の距離を経て

ダクト全体に風が平均して通るようになるところに

VDを付けられれば良いが、

それだけの距離を取れる場合は少ない

ほとんどない。

(すぐに曲げなければいけない) 
ダンパ-の形はこのようになっている。

ダクトは頭よりも高いところに取り付けるので、

操作ハンドルはこの絵のように

下向きになるように取り付ける

(人が脚立に乗ってハンドルを回しやすい方向)

施工屋はダンパ-の羽根の向きよりも

ハンドルの使い勝手を見て取り付ける。

これは職人も管理者も同じ考えでしょう
この形のダンパ-の時、

シロッコファンの偏流で羽根の下の方に

エア-が詰まる部分ができる。

エア-が詰まるとダクトが細くなったのと同じ状態になり、

これが意外と抵抗が大きい。

送風機の電流値で1~1.5A程度落ちる 


これを防止するために正方形のダンパーを作り 
ハンドルは横向きになりますが、

図のように中の羽根が縦向きになるように取り付けると

送風機の電流値で

1~1.5A程度上がる⇒風量が増える。

ただ四角いダクトが通るかどうかの検討は必要
一番いいのは送風機の静圧を少し多めに(1割増し)

しておくことですが、

このことをしらない設計者、

ダンパーをしらない施工屋がほとんどで、

出来上がったダクトで評価される施工屋は苦労する。

9割はデ-タをなぶってちゃんとできていますと

しているだろう。

この先は特にあんまり考えない施工屋が増えていくので

設計時点でもっと気を付けてほしいが

うんと言う設計事務所はほとんどない。

上手いこといったのはこちらが静圧を1割上げてほしいと

頼み、聞いてくれた設計事務所の仕事だけ。

はずかしい。

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