2015年3月14日土曜日

魔法の式(2015.3)

便所で給水管の管径を求めるときに

同時使用率の表も無い、配管の摩擦損失の表もないとき、

その場で電卓だけで、5分もあればわかる方法があります。

下図のようにタンク下りで元の弁から順番に

大便器(フラッシュ弁)が2個、小便器が3個、洗面器が2個が

繋(つな)がっている。

その給水管の口径を求める

その時に使用する式は√(D/d)5。

D;大きい方の管径、

d;小さい方の管径。

これは大きい方の管径が小さい方の管径の

何個分かを計算する式です。

大便器の管径はφ25、小便器の管径はφ3、

洗面器の管径はφ13。

一番小さい管径はφ13です。 

φ13を1と考え図に書き込みます。

洗面器、小便器は1です。

大便器は25÷13=1.923⇒

これを5回掛けると26.3⇒

26.3のルートは⇒5.13
大便器1個で小便器や洗面器の5.13倍の水を使うというわけです。

次に管径φ50、φ40、φ32、φ25、φ20の管が

φ13の管をどれだけ担当可能かを計算します。

同じように50÷13から開始して、

φ50⇒26.2、φ40⇒16.6、φ32⇒9.5、φ25⇒5.13、

φ20⇒2.9。

①~②間の担当している数字を足すと

5.13+5.13+1+1+1+1+1=15.26。

さて15.26は先ほど計算した結果

φ40⇒16.6、φ32⇒9.5と見比べてみると

φ40⇒16.6、φ32⇒9.5の間の数字であるから

このばあい管径はφ40となります。

次に②~③の配管が担当している数字は10.13。

φ40⇒16.6、φ32⇒9.5の間の数字であるから

このばあい管径はφ40となります。

同じようにして求めたものが最初の図のようになります。

これくらいならば電卓片手に5分もかかりません。

式を1個覚えておくだけ。

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