ここに高さ10mのコンクリート製の壁があるとします。
反対側にいる人に声をかけると聞こえます。
これは声が波の性質をもつために起こる回折という現象です。
では次に5面がコンクリートの箱を作り
反対側にいる人に声をかけるとなかなか聞こえません。
壁の持っている位置エネルギーに対して、
声の持っている運動エネルギーが小さいということです。
ではお互いに携帯電話で話をします。
今度は聞こえます。
携帯電話の波がコンクリートを貫通しているということです。
電波がコンクリートの分子の隙間をすり抜ける事により
聞こえるわけです。
これを量子学ではトンネル効果と説明しています。
江崎玲於奈さんがノーベル賞を貰ったのはこの理論です。
トンネル効果の応用例としては、
走査型トンネル顕微鏡、エサキダイオード、フラッシュメモリなど。
理論が技術をリードしている例です、
偶然では技術は生まれません、
理論を追求しての偶然により技術は進歩します。
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