なだらかな平地で普段は何の災害もないような土地。
川が穏やかに流れ肥沃で住みやすい。
この穏やかが曲者。
豪雨があると、一帯の土地から雨が流れ込み川が増水。
川が穏やかなのが仇(あだ)となり、
水が捌(は)けないから水位は上昇、
溢れるか土手が決壊して洪水となる。
これを防ぐには土手を高くする以外に手はない。
毎年の防災費は嵩(かさ)み土手はどんどん高くなり、
見上げるような土手の下で人々は暮らすこととなる。
結果穏やかな川を見ることなくコンクリートの壁に囲まれて暮らす。
面白くもなんともない生活。
先祖代々の土地だからということで、
この先もコンクリートでうっとおしいまま。
日本にはそういう場所はかなりある。
津波にあった被災者と同じで、
災害に会っても会っても日本人の生活は災害を取り入れ、
営々と生きてきた歴史がある。
仕方が無いということでそのまま住み続けるか、
違う安全なところに住むかはその人の考え方ひとつ。
住めば都といいますが、移住しても年月が経てばそこの住民になり、
先祖代々の土地になる。
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