2010年8月19日木曜日

寺社建築(2010.8)

神社、寺の補修工事に大手の建築会社が元請けとして参入して、

いつのまにか宮大工が直接工事を取れなくなり、

下請けとしてしか生きる道が無くなりました。

お金が充分宮大工に行き渡ればいいのですが

トントンか常に赤字、建築会社が儲けを吸い上げます。

そのうえ規則が超厳しい、赤字の上に自由がない。

煙草禁止、たき火禁止、資材を使う量を記入、廃材の量を記入、

樋の半田付けの開始終了時間の記入、使った半田量の記入、

書類だらけ、、、、、

この書類はなんのためにも使われません、

なんかあったときに世間の追求に対して

元請けがいいわけをするときに使う。

我が社はこれだけきっちりやっているんですが

下請けがこんなことするから、こんなことになりましてん、

というように。

しかも元請けはこの書類の記入を下請け任せ、

勝手に書いておけ。

で利益だけを持ち去ります、だいたいそんなもんです。

こんな事で宮大工のなり手が無くて

未来の寺社補修がますます困難になっていきます。

役所の担当者は書類をきちっと出してくる

大手の建築会社の方が安心だから、好きなんです、

自分の身が大事だから。

たとえ宮大工よりも3割金額上がっても

建築会社の方に発注します。

50年先に宮大工が居なくなる、の未来を予測して工事を出す

発注者が居ない。

このことは日本の全産業に蔓延しています。

スカイタワーしかり。

元請けはきっちり利益を吸い上げますが、

下請けは利益が無くて赤字、

下請けの良心が勝っていればよいのですが

今の時代、生死にかかわるからちょっとくらいいいやろ。

元請けが名前が通っているからいい仕事をしてくれると

思って発注する施主がかわいそうや。

赤字になれば下請けが、手を抜くのは当たり前。

下請けに利益をやらない元請けは結局回り回って消滅、

これははっきりしています、、、、、

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