国が貧乏だった昔、台風・崖崩れ・水害、
みんな自分持ちの復興だった。
国には頼れない。
だから老人には知恵と力があった。
台風が来ると窓には板を貼り付け、
風が強くなると突っ張り棒を追加した、
子供の時この手伝いをよくさせられた。
台風一過、家の回りの片付け、修理もよく手伝った。
もっと貧乏な今はどうだろう。
災害があれば国が主導で復興をしてくれる。
ボランティアが来てくれる。
家がなくなれば仮設を用意してくれる。
食事もくれる。
たちいかなくなれば生活保護がある。
病院は無料。
こうなると才覚はいらない、待っていれば良いだけ。
復興がちょっとでも片寄ったり遅れれば文句を言うだけ。
生活に心配がなくなると人間はこうなってしまう。
才覚とは素早く頭を働かせて物事を処理すること。
才覚は物事に対する経験が豊富で知恵があること、
長年生きてきた経験を持った頼り概が生きていく誇りとなる。
これがなくなるということは、ただ邪魔なだけの人。
なにもやらないうえに次世代に残すべき資源を浪費し、
口喧(くちやかま)しいだけの嫌われ者になってしまっている。
困ったものだ。
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