2014年9月19日金曜日

老人の才覚(2014.9)

国が貧乏だった昔、台風・崖崩れ・水害、

みんな自分持ちの復興だった。

国には頼れない。 

だから老人には知恵と力があった。 

台風が来ると窓には板を貼り付け、 

風が強くなると突っ張り棒を追加した、 

子供の時この手伝いをよくさせられた。

台風一過、家の回りの片付け、修理もよく手伝った。 

もっと貧乏な今はどうだろう。

災害があれば国が主導で復興をしてくれる。 

ボランティアが来てくれる。 

家がなくなれば仮設を用意してくれる。

食事もくれる。 

たちいかなくなれば生活保護がある。

病院は無料。 

こうなると才覚はいらない、待っていれば良いだけ。 

復興がちょっとでも片寄ったり遅れれば文句を言うだけ。 

生活に心配がなくなると人間はこうなってしまう。 

才覚とは素早く頭を働かせて物事を処理すること。 

才覚は物事に対する経験が豊富で知恵があること、 

長年生きてきた経験を持った頼り概が生きていく誇りとなる。 

これがなくなるということは、ただ邪魔なだけの人。 

なにもやらないうえに次世代に残すべき資源を浪費し、

口喧(くちやかま)しいだけの嫌われ者になってしまっている。

困ったものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿