ステンレスのボルトを締めていたら外れなくなったという経験はあるでしょう。
【かじり】もしくは【焼付き】のどちらか、
または両方の現象によるものです。
【かじり】とはボルト表面が荒れていて、
回転することにより荒れが落ちて隙間に楔(くさび)のように
挟(はさ)まって動かなくなる現象によるものです。
【焼付き】とはボルトとナットの材料表面の
目に見えない小さな山があります。
素早く回すと山と山が当たり摩擦熱が発生し
固着する現象によるものです。
ステンレスに含まれているニッケルが摩擦を発生する原因。
固着する原因は
【かじり】よりも【焼付き】の方が圧倒的に多いので、
締めるときに摩擦熱が発生しないようにゆっくり回すと良い。
どうしても【焼付く】んだというときはグリスを塗ると解消する、
摩擦熱をグリスが吸収するからです。
グリスを使うと具合悪い場合は
車の部品屋さんで二硫化モリブデンのスプレーを買ってきて
吹きましょう。
ついでに言うとステンレスのボルトは
鉄よりも柔らかくて伸びやすい。
ステンレスのボルトは表面処理がしてあるから固いと勘違いしているだけです。
昔から力のかかるところ温度が高いところには使いません。
バイクのエンジン回りにはステンレスは使いませんね、チタンを使う、熱でステンレスが劣化するからです。
力のかかるところにステンレスを使ってる場合は
見た目の錆を嫌う時に使います。
固定する最近の機械の架台がペラペラだから構いません。
ボルトがちぎれる前に機械の架台が裂けるからです。
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