現代の日本では何かをするときには
まず失敗をすればどうなるか。を考える。
そのために膨大な書類を書き、
上に出し、上は検討し、許可を出す。
社会は評論家ばかりになってしまった。
失敗を恐れるあまりに、
やることよりもやらないことを選択するようになってしまった。
しかも評論家達は責任はとらない。
今の日本社会が不況で苦しんでいるのは
まさにこの失敗を恐れるということと、
失敗すれば責任はどこに行くの
の追求ばかりになってしまっていることに原因がある。
不況は政治に責任があるのではない、個人に責任がある。
これが繰り返されるとサンヨーが消滅し、
パナソニックの低迷の二の舞になり、
事実日本はその方向にまっしぐらに進んでいる。
どうすれば成功するかを考える、
失敗すればどう改善するか、
これの積み重ねでしか技術の継承はできない。
これをやっていないから、次世代への技術が継承できていない。
いまの日本は先人の遺産で食っているだけ。
日本が潰れたら、また一から技術を勉強し、
復興までの時間は長いものになる。
苦しんで、責任を持ち、各種障害を取り除いて仕事を進める
第一線よりも、
責任ががからないようにばかりを考えている評論家ばかりが
はばを効かせているから日本がこうなったということと、
物事の成り立ちを知らない人間ばかりになってしまったから、
将来がなくなっているというお話でした。
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