銀杏と欅(2016.5)
銀杏(いちょう)も欅(けやき)も現代では街路樹には適さない。
なぜなら30mくらいまで成長するから。
昔はそうではなかった。
銀杏は真黄に欅は真赤に紅葉(こうよう)し綺麗だから。
落ち葉は近隣の人々が掃除をした。
当然追い付かないから役所が業者を使って掃除をした。
これが役人と業者の利権となった。
満足するだけの税収もあった。
世の中が不況になりいろんな事に口出しをする人が増えた。
枝が伸びて我が家に当たっとるやないか切らんかい。
落ち葉が散乱して汚ない掃除をせんかい。
木が繁(しげ)って我が家が影や枝を切らんかい。
行政はお金がないが苦情を聞かないといけない。
面倒だと木を斬り倒そうとすれば、かわいそうだ、
行政は何を考えているんだという人が出てくる。
中を取って、幹を5mくらいで切り、枝を切り落とす。
木が生存できるギリギリまで切る。
だから街中には見たこともないような木がいっぱいある。
いっぱいあっても、人々は木に関心がないし、
元々の木を知らないから気もつかない。
こうして人々は日夜スイーツを求めて街中を徘徊する。
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