2016年5月30日月曜日

銀杏と欅(2016.5)

銀杏(いちょう)も欅(けやき)も現代では街路樹には適さない。

なぜなら30mくらいまで成長するから。

昔はそうではなかった。

銀杏は真黄に欅は真赤に紅葉(こうよう)し綺麗だから。

落ち葉は近隣の人々が掃除をした。

当然追い付かないから役所が業者を使って掃除をした。

これが役人と業者の利権となった。

満足するだけの税収もあった。

世の中が不況になりいろんな事に口出しをする人が増えた。

枝が伸びて我が家に当たっとるやないか切らんかい。

落ち葉が散乱して汚ない掃除をせんかい。

木が繁(しげ)って我が家が影や枝を切らんかい。

行政はお金がないが苦情を聞かないといけない。

面倒だと木を斬り倒そうとすれば、かわいそうだ、

行政は何を考えているんだという人が出てくる。

中を取って、幹を5mくらいで切り、枝を切り落とす。

木が生存できるギリギリまで切る。

だから街中には見たこともないような木がいっぱいある。

いっぱいあっても、人々は木に関心がないし、

元々の木を知らないから気もつかない。

こうして人々は日夜スイーツを求めて街中を徘徊する。

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