2014年7月23日水曜日

垂下制御(2014.7)

垂下(すいか)制御、なんだか難しい言葉です。

垂下、垂(た)れ下がること。 

何かから下げるという意味です。 

最近のちょっと大きい空調機は周波数で動くモーターを使っている 

モーターの周波数を変えて空調機の能力を細かく制御してやろうというわけです。 

空調機が何らかの理由で冷媒の圧力が上がったとする。 

このまま放っておくと圧力によって配管が破損するので

空調機は高圧カットと称する保護装置が働いて、

空調機は停止する。 

この働きが周波数を変換できる空調機であれば一時的に逃れられる

高圧カットが近付くと装置が働いて

モーターの周波数を落とす⇒冷媒の圧力が下がる⇒

また高圧カットが近付くと⇒装置が働く。 

この繰り返しで機械のダウンを防ぎ、 

すこしでも冷房運転の期間を長くしようと考えられた

巧妙な仕組みなわけです。

この仕組みの名前が垂下制御。 

何から垂れ下がるかと言えば高圧カットから。 

難しい言葉でさも大層な素晴らしいことをやっているようではありますが、

名前負けをしている制御です。

なんでもそうですが、名前を付けるときは

万人がわかるような平易な名前にしないと恥ずかしい。

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