2014年1月30日木曜日

引張り応力(2014.1)

鉄の引張り応力は25kg/mm2程度。

引張り応力とは引っ張って破断する力。

この鉄を引っ張りちぎるには25kg/mm2以上の力が要る。 

ここに建築で良く使う10㎜の鉄筋がある。

断面積は78.5㎜2。

引っ張って千切ってしまうには、

78.5㎜2×25kg/mm2=1,962.5kgの力が必要である。 

鉄を加工するときに鉄板を切り落とすには、

30kg/mm2以上の力を加えれば鉄は切れるから、 

機械の設計は30kg/mm2を基準としておこなう。 

例えば長さ2m、厚さ3㎜の鉄板を切り落とすには、 

単純に200㎜×3㎜×30kg/mm2=18,000kg⇒18トン。 

安全率を入れて50トン程度の油圧のせん断機に入れて切る。

では日本刀で鉄板を切るとすれば、

人間の出せる力は、刃先にかかる力500kgとし、

鉄板の厚さをt、長さを30cmとする。

鉄板の端から一気に切るとして、

300㎜×t㎜×30kg/㎜2=500kg。

t=0.055㎜。

鉄板屋根の厚み程度のブリキは日本刀で切れるということ。

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