今日(こんにち)、
釣瓶落とし(つるべおとし)と言っても釣瓶(つるべ)を知らないから
若い世代には通じなくなっている。
水道がない昔、我々の子供の頃は各家庭に井戸があり、
井戸の水を汲むのに桶(おけ)が2個鎖で繋(つな)いで
滑車にかけられていて、桶を井戸に下ろして水を汲んでいた。
その装置全体を釣瓶と呼んでいた。
手を滑らせて桶を落とすと
桶はあっという間に井戸の底に落下していった。
そこから形容して
秋の夕方はあっという間に暗くなるから
秋の夜は釣瓶落としや、なんて言っていた。
また京都では大木の木下を通るときに、
いきなり妖怪【釣瓶落とし】が落ちてくる。
だから木を切るときには山や土地や木の神に
許しを乞(こ)うてから木を切る風習がある。
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