物質の温度が上がるということは、
物質の分子が振動しているということ。
温度が上がれば上がるほど振動が激しくなる。
配管でよく使われる鉄管。
これに温度の高い物を通せば、熱が伝わり鉄管も同温度になり伸びる。
材料により温度による線膨張係数が異なり
延びる長さも違います。
たとえばビニール管、100℃の温度差で1m当り7mm伸びる。
太陽に常にあたっている樋ですが
たとえば20mの長さがあるビルの樋は
夏場、太陽の直射を受けて50℃に温度が上がると、
20m×7mm×50/100=70mm伸びる。
だから継ぎ手が外れたり、継ぎ手が割れたりが発生する。
そのために伸縮継ぎ手を入れたり、
固定で工夫しないと長年の使用に耐えないわけです。
寒い地方でよく用いられる蒸気。
鉄管に120℃の蒸気を通す。常温が20℃とする。
鉄管は30m。膨張係数は1.18mm。
30m×1.18×(120-20)/100=35.4mm伸びる。
だからローラーバンドでかつ伸縮継ぎ手をいれる。
配管は温度による伸縮に気をつけないといけないということです。
電車の線路とおんなじ。
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