1949年生まれ。60歳、一昔前ならおばあさんですね。
懺悔の値打ちもないでデビューし、退廃的な歌手として
わたしは好きです。
石狩挽歌がやはりいいですね。
海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の
やん衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋(ばんや)の隅で
わたしゃ夜通し 飯(めし)を炊(た)く
あれからニシンはどこへ行ったやら破れた網は
問い刺し網か今じゃ浜辺で
オンボロロオンボロボロロー
沖を通るは 笠戸丸(かさどまる)わたしゃ涙でにしん曇りの
空を見る燃えろ篝火(かがりび) 朝里(あさり)の浜に
海は銀色 ニシンの色よソーラン節に
頬そめながらわたしゃ大漁の 網を曳(ひ)く
あれからニシンはどこへ行ったやらオタモイ岬の
ニシン御殿も今じゃさびれて
オンボロロオンボロボロロー
かわらぬものは 古代文字わたしゃ涙で娘ざかりの
夢を見る
寂れてボロボロになって行く様子がみごとに表現されています。
●わたしゃ夜通し 飯を炊く→いわゆる飯炊き女、
昔のことだからボロボロの小屋の中で着物を着て頭に手拭い、
薪で火吹き竹を吹きながら顔を真っ黒にしながら
飯炊きしている情景が浮かびます。
●オタモイ(砂の入り江の意)岬
てどこにあるのか調べました。
北海道小樽市石狩の石狩湾にオタモイはあります。
小樽港の上、赤岩山の左側
この10Kmほどの海岸がオタモイ海岸です
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