2010年1月15日金曜日

北原ミレイ(2009.11)

わたしのもっとも好きな女性歌手です。

1949年生まれ。60歳、一昔前ならおばあさんですね。

懺悔の値打ちもないでデビューし、退廃的な歌手として

わたしは好きです。

石狩挽歌がやはりいいですね。

海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると赤い筒袖(つっぽ)の 
やん衆がさわぐ雪に埋もれた 番屋(ばんや)の隅で
わたしゃ夜通し 飯(めし)を炊(た)く
あれからニシンはどこへ行ったやら破れた網は 
問い刺し網か今じゃ浜辺で 
オンボロロオンボロボロロー

沖を通るは 笠戸丸(かさどまる)わたしゃ涙でにしん曇りの
空を見る燃えろ篝火(かがりび) 朝里(あさり)の浜に
海は銀色 ニシンの色よソーラン節に 
頬そめながらわたしゃ大漁の 網を曳(ひ)く
あれからニシンはどこへ行ったやらオタモイ岬の 
ニシン御殿も今じゃさびれて 
オンボロロオンボロボロロー
かわらぬものは 古代文字わたしゃ涙で娘ざかりの 
夢を見る

寂れてボロボロになって行く様子がみごとに表現されています。

●わたしゃ夜通し 飯を炊く→いわゆる飯炊き女、

昔のことだからボロボロの小屋の中で着物を着て頭に手拭い、

薪で火吹き竹を吹きながら顔を真っ黒にしながら

飯炊きしている情景が浮かびます。

●オタモイ(砂の入り江の意)岬

てどこにあるのか調べました。


北海道小樽市石狩の石狩湾にオタモイはあります。


小樽港の上、赤岩山の左側


この10Kmほどの海岸がオタモイ海岸です

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