2018年6月21日木曜日

ネジの齧り(2018.6)

ボルトを締めるとき、

ボルトのおネジとめネジが固着して

締めることも外すこともできなくなることがある。

ネジ業界ではこれを【かじる】と言う。

建築現場ではよくあること。

現場で理由までは知らないが経験的に

みんなが知っているのは

鉄のボルトよりもステンレスのボルトの方が

かじりやすい。

この原因としてステンレスは

摩擦係数が大きい(鉄の2倍)⇒熱が発生しやすい。

熱伝導率が小さい(鉄鋼の1/3)⇒熱が逃げにくい。

熱膨張係数が大きい(鉄鋼の2倍)⇒膨れるから隙間がなくなる。

このことから分かるように、

ステンレス製のボルトを締めるときは

ゆっくり締める。

インパクトレンチを使わず手で締めれば

100%大丈夫。

もうひとつビスを締めるときに+ネジの頭の

ドライバーが当たる部分が

潰れてしまって締められなくなることがある。

ネジ業界ではこれを舐める【なめる】と言う。

建築現場ではよくあること。

この原因としては

ドライバとネジの空回り。

ドライバとネジのサイズが合っていない⇒力が伝わらない。

ネジが入っていくとドライバーからビスが離れていく⇒常にドライバーをネジに押し付けていかないと力が伝わらない。

ドライバーがねじに対してまっすぐになっていない⇒回転軸がぶれて、回す力や押す力がうまく伝わらない。

【かじる】とか【なめる】とか

具体的で適当な言葉なんだけど

一般にはわかりにくい。

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