ボルトを締めるとき、
ボルトのおネジとめネジが固着して
締めることも外すこともできなくなることがある。
ネジ業界ではこれを【かじる】と言う。
建築現場ではよくあること。
現場で理由までは知らないが経験的に
みんなが知っているのは
鉄のボルトよりもステンレスのボルトの方が
かじりやすい。
この原因としてステンレスは
摩擦係数が大きい(鉄の2倍)⇒熱が発生しやすい。
熱伝導率が小さい(鉄鋼の1/3)⇒熱が逃げにくい。
熱膨張係数が大きい(鉄鋼の2倍)⇒膨れるから隙間がなくなる。
このことから分かるように、
ステンレス製のボルトを締めるときは
ゆっくり締める。
インパクトレンチを使わず手で締めれば
100%大丈夫。
もうひとつビスを締めるときに+ネジの頭の
ドライバーが当たる+部分が
潰れてしまって締められなくなることがある。
ネジ業界ではこれを舐める【なめる】と言う。
建築現場ではよくあること。
この原因としては
ドライバとネジの空回り。
ドライバとネジのサイズが合っていない⇒力が伝わらない。
ネジが入っていくとドライバーからビスが離れていく⇒常にドライバーをネジに押し付けていかないと力が伝わらない。
ドライバーがねじに対してまっすぐになっていない⇒回転軸がぶれて、回す力や押す力がうまく伝わらない。
【かじる】とか【なめる】とか
具体的で適当な言葉なんだけど
一般にはわかりにくい。
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