神社に行くと普通に見られる屋根の形
中央で凸形になっている部分を【むくり(起り)】と言い、
両脇でちょっと凹形になっている部分を【てり(照り)】または【そり(反り)】と言う。
ここの折り合いが、大工の腕の見せどころである。
【てり】がいつのまにか【むくり】になり、
またいつのまにか【そり】になる。
相反するものがひとつのものとなっていることから、
異なるものと折り合いをつける共存のシステムを
【てりむくり】と言うが、
今の世界はこのあいまいな状態は受け入れないことが多い。
【中庸】【あいまい】【てりむくり】なんていう
微妙な感覚は伝わらない。
【丁か半】【右か左】【白か黒】
はっきりしていいが、ギスギスした
片手落ちに終わることが多い。
【てりむくり】が曲線なら
【白か黒】は直線
味気ない、技術が無い。
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