編む理由は二つあります。
ひとつは、機械でコイルを曲げていないので
コイルの隙間(すきま)が広かったり狭かったり、
くっついたりバラバラ。
広いのはまだいいのですがくっついていると熱交換が悪い。
それをほぼ統一します。
でも人間の力では限界があるので
まずまずのところまで一定にします。
もう一つの理由は熱交換のコイルを入れる缶体から
コイルを均等に浮かせる(離す)ために微調整するため。
耐用年数から考えるとステンレス製の針金が
いいのでしょうが、
異種金属だと接触腐食が起こるので銅線にします。
さてこの銅線、ホームセンターに行くと恐ろしく高い。
そこで銅線を作ることにします。
使っていないVAの電線
直径2mmの被覆をむいて作ります。
長さ3.5mに切ったものをたくさん作ります
この電線で銅管コイルを編む
銅線2本を一組に編んでいく。編み物で言うとメリヤス編み。
軍手、靴下、下着の編み方。
伸縮性に優れている。
人間の力では銅管は伸び縮みはしませんが、
温度では簡単に伸びる。
銅管は温度差100℃で1m当たり1.88mm伸びる。
温度差80℃で30mの銅管は28.3mm伸びるので
伸縮性のある編み方で編んでいきます。
言っても銅線、編むにはけっこうな力が要ります。
1本ずつ全身を使って引っ張るとなんとか寄ってくる
計4カ所銅線で編む。
この辺りになると手の力はだいぶ少なくなっている。
これ以上編むと手が攣って(つって)くる。
年齢かな
左編んだもの、右未施工。
なんとなく左の方が熱交換がよさそうです
ちょっと今、指が攣っている。
く~
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