2019年7月20日土曜日

逃げの文化(2019.7)

日本人の綺麗症、潔癖症ってのは

水洗便所とともに日本人の心の中に芽生えた。

目の前から汚いもの、不浄なものをなくしたい。

これが日本人の中に宿り、育ち、

その中で現れたものは滅菌。

積極的に滅菌と匂いを取る行為となり、

とにかく目の前から汚いものがなくなればよい。

目の前からなくすことは他に汚いものを移動する

ということ。

現代の責任を取って辞めるということが文化となった。

ちょっとした不祥事を叩いて、潰して、消し去って

良しとする文化は水洗便所がそもそもの発端。

それに携帯の成熟が加わる。

他人の批判も携帯でぴゅっと送れる。

面と向かっては到底言えない内容も

SNSだと簡単に送れる。

悪気はあってもなくても送れる。

これが世論となり追いつめてしまう。

日本人が営々と築いてきた寛容の精神はいまほとんどない。

こういう文化は他国にはない。

芸人の不祥事で引退、

企業の不祥事で責任を取り辞める、自殺。

消し去る。

消し去れば良い、自分たちは気分が良い。

水洗便所+携帯⇒汚いものを目の前から遠ざける。

これが日本だとすれば、世界に誇れるものではないな。

困難なもの、嫌なものから逃げているだけ。

よく言えば清廉潔癖、悪く言えば逃げの文化。

物事から逃げることは、次の伸びは望めない。

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