仕事を始めたとき、今から40年ほど前のことです。
設備の仕事が珍しいくらいの時代。
冷えた、温まった、湯が出る。
こんな初歩的なことでも感謝され、
自分でも楽しく仕事はずっと面白かった。
配管の中に初めて水を通すときの
ボコボコという音を聞いていることが一番良かった。
そしてバブル期、したい放題。
とにかく仕事を終わらせてくれ、
仕事は手に余るほどあり朝7時から23時までフル回転。
もちろん土、日、祝日、休みなどなかった。
休みは3カ月に1回、盆の2日、正月の3日、
こんなものでした。
若かったからというのもあるんでしょうが
不思議と不平不満はなかった
給料が良かったから。
今から考えると、
【自由】、【したい放題】、【規制なし】、
【書類は図面だけ】
この辺りにあるんでしょう。
この気持ちは55歳ころまではあった。
それからの10年間は
【きわめて不自由】、【監視社会】、【規制だらけ】、
【なんの意味もない書類だらけ】。
1番仕事をしてくれるな、
2番書類を書きまくれ、
仕事の重要性は3番目くらい、
建物に残る配管がいいかげんで
施主がかわいそうですが
何もしない人たちを守る仕事ばっかりが最優先。
そして定年退職。
まずどこからも電話がかからないうえに、
【自由】、【したい放題】、【規制なし】、
【書類はすべて焚きもの】。
一番いいのは自分の道は自分で決める。
いわゆる【自己責任】。
これがいい。
いまが一番幸せ。
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