2012年7月6日金曜日

主が居ない(2012.7)

若いときにバブルの勢いに乗って自宅を立てる。

商店街はアーケードにタイル張り、どの顔も未来に希望を持ち生き生きとしていた。

あれから30年、

若いときはこの生活が終生続くと思われていたが時と共に年齢が増し、死ぬ。

若者は都会に出て行っている。

こうして主が居なくなった家は閉められ忘れ去られていく。

田舎に帰ったときは泊まるのに置いておいても、固定資産がかかる。

建物がしっかりしている間はいいが、

傾いてくると壊すのにも100万200万かかってしまう。

このお金が出せないから放ったらかしになり、

しょうことなしに固定資産だけ支払い続けて10年余り。家は泣いている。

こういう家が全国には数え切れないほどある。

もったいないかぎり。

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