2011年4月20日水曜日

龍と竜(2011.4)

龍と竜、どちらも同じ意味。字としては「竜」の方が古い。



中国神話の生物。



角は鹿、頭は駱駝(らくだ)、眼は鬼、体は大蛇、



腹は蜃(しんとは、蜃気楼を作り出すといわれる伝説の生物)、



背中の鱗は鯉(こい)、爪は鷹(たか)、掌は虎、耳は牛。



口辺に長髯(ひげ)、喉下には一尺四方の逆鱗、顎下に宝珠を持っている。



秋になると淵の中に潜み、春には天に昇る。



十二支(じゅうにし)の、



子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥で唯一架空の生物で



辰として入っている。



この十二という考え方は方位を表し



子(北)・丑(北北東)・寅(北東)・卯(東)・辰(南東)・巳(南南東)



・午(南)・未(南南西)・申(南西)・酉(西)・戌(北西)・亥(北北西)



と割り当てられている。



この十二という考え方は



十二神将、十二天将、十二宮、黄道十二星座などにも見られる。



人間は昔から太陽と共に生活し



自然の不思議な現象は怪しげな現象として、



方位にまつわる言い伝えや物語としてまとめあげられていった。



科学一辺倒の現代には無い、ロマンがあります。

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