2018年2月1日木曜日

線香(2018.2)

仏教では、亡くなると四十九日間、冥途の旅をします。

旅をする死者は、香を食料とします。

香食と言い、線香から出る煙その物ではなく香を食べます。

その為、四十九日間は死者の為に線香を絶さないように

します。

毎日の線香は死者に食事を提供している。

これは昔の話。

最近は線香の煙は発ガン性物質やとか

一酸化炭素を含んだ煙だからああだこうだ、

線香が倒れて火が出たらどうする。

だから100Vの電気式のブスチックの

線香にしないと危ない。

蝋燭(ろうそく)は火をつけると危ないから

100Vの電気式のブスチックの蝋燭にしないと危ない。

周囲を明るく照らす光は阿弥陀如来の智慧を表し、

熱は阿弥陀如来の慈悲を表す。

仏壇を照らし如来の力を死者に送る。

危険だというならずっと見ていればよいこと。

この世に安全なものは何もない。

だから人間が気を付け、勉強し、習得し

火からは目を離さないようにする。

これが知恵だ。

勉強をしても知恵を使わなければ

意味がない。

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