技(2016.1)
技が次世代に引き継がれない。
技を伝えるには最低でも10年の伝承の重なる期間が
ないといけない。
この期間が辛抱できない、
努力が続かない、
もっと簡単に金を稼ぎたい。
働きは最低限で最高に金をくれる仕事はないものか。
あっちへ仕事替え、こっちに仕事替え。
お手軽ちょんちょんでないと気に入らない。
結果工夫で簡単にできることができなくなる。
フライパンひとつでできることが
大層な200万円を越えるような機械を買うはめになる。
全国がこうだ。
目先の金ばかりを追い求める。
結果なんにも知らない。
昨日テレビを見ていたら83歳のお婆ちゃんが
農作業小屋で藁(わら)を使って【簾(すだれ)】を作っていた。
お茶に霜がかからないような覆い(おおい)。
今なら安い中国の簾を買って、はい終わり、安くついた~
てなところでしょうか。
でも人間83歳になっても
簾を作る仕事ができる、
作れば子供に喜ばれる、
簾を作る事がこの先何年も生き甲斐となる。
簾を編みながらお婆ちゃんは実に幸せな顔をしていました。
簾がなければ家でテレビを見ているか、
近所をうろうろ散歩をするしかすることがなくなる。
技を伝える仕事、技を伝える場所・家の大きさ、
50歳までにはこの辺りを考えて生き用意していかないと、
老後はテレビを見るしかすることがない、
必死で子育てしてきたのにもかかわらず
邪魔者扱いを受けそうになる事は予想できます。
悲しい老後ではあかんのよ。
65歳からの20年間は想像以上に長いのよ。
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