2010年5月3日月曜日

浦島太郎(2010.4)

浦島太郎は、子供が亀をいじめているところで亀を助けると、

亀は礼として太郎を竜宮城に連れて行く。

竜宮城では乙姫が歓待する。

しばらくして太郎が帰る意思を伝えると、

乙姫は「決して開けてはならない」としつつ玉手箱を渡す。

太郎が亀に連れられ浜に帰ると、

太郎が知っている人は誰もいない。

太郎が玉手箱を開けると、中から煙が発生し、

煙を浴びた太郎は老人の姿に変化する。

浦島太郎が竜宮城で過ごした日々は数日だった

(仮に7日としましょう)が、地上では700年が経っていた。

浦島太郎が宇宙船に乗って旅をしたとすると

特殊相対性理論における時間の遅れでは、

物体が高速で移動するほど、

その系における時間の流れが遅くなる。

速度の上限は光速なので、

光速に近い速さで運動する物体はほとんど時間の

進みがないことになる。

静止している観測者の時間の刻み幅をΔt とすると、

運動体の時間の刻みΔt' は、光速をc、

運動体の速さを vとして、

Δt =√1-(v/c)2×Δt'

浦島太郎が宇宙船に乗っていたとしたら

Δt =7/700/365Δt'となるので

√1-(v/c)2=7/700/365=0.00002739726

よって

(v/c)2=0.99999999925→v=0.999999995%。

光りの速度のの99.9999995%の速度で旅をすれば、

限りなく光速に近い宇宙船で7日間旅をして帰ってきたら

700年経っていたというお話です。

今から300年近く前に考えられた物語です。

この時間の遅れをウラシマ効果と言います。

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