2018年4月14日土曜日

鵺(2018.4)

鵺(ぬえ)、

夜に人の悲鳴に似た鳴き声で泣き。

サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビ


この正体は現代ではトラツグミ
という30cm鳥だと判明している。

平安時代、照明の少ない夜の風景がはっきり見えない昔は

人の悲鳴に似た鳴き声がすれば

異形の【鵺】という動物を考えたのだろう。

しかし鵺が夜の鳥と書くから

ある程度の予想はしていたのかもしれない。

サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足の鵺、

トラの手足に対してタヌキの胴体では

体がもたないような気もする。

また昔の人がトラを知っているということは

日本にも虎がいたということになる。

正体のはっきりしないところから昔は

政界の【鵺】という人がたくさんいたが

現代では税金で食っているから説明責任を求められて

政界の【鵺】は居なくなった。

時代とともに妖怪は居ないだろうと知られわたってきたが

不自由きわまりない、気味の悪い【鵺】のような

現代日本という形で心の中に鵺は居る。

このやり方でないと認めませんという鵺、

出来もしない意味の無い書類を書かす鵺、

責任を逃れようとする鵺、

口だけで実践のない鵺、

人間の中に鵺がいる。

あんたのことや。

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