2011年11月18日金曜日

鉛管(2011.11)

【えんかん】と打ち込んで漢字変換をしても

一発で【鉛管】とはならないほど馴染みが薄い配管材料。

小便器の排水管、大便器の排水管、

つい20年ほど前は道路の給水本管から水道メーターまでの

給水管に使われていた。

微妙な曲がりと腐食に強いのが特徴。

いま流行りの和風大便の洋風便器化の際には

必ずと言ってもいいほど排水管は鉛管でやってある。

さてこの鉛管、50歳以上の人間は

苦もなくハンダで繋いで伸ばすことが出来るが、

50歳以下の職人ではまったく出来ない。

そういう環境で育ってきたからなんでしょう。

今はこれは昔からあるMYジョイント

(鉛管とビニール管を繋ぐ媒介継ぎ手)でビニール管で配管をしている。

100mmの排水鉛管に砂を入れ、

トーチランプで鉛管を炙(あぶ)り

魔法のように鉛管を曲げていく職人さんの芸を

眺(なが)めていた昔を思い出す。

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