2010年10月20日水曜日

熾(2010.10)

昔ご飯は釜戸(かまど)焚きでした。

マッチで新聞紙に火をつけ、木の枝を燃やし、薪を燃やす。

薪は以外と火力があり、

ご飯が炊きあがる少し前に真っ赤になっている木の燃えカスを

出して鉄で作ってある蓋付の壷(消し壺)に入れる。

この真っ赤になっている木の燃えカスを熾(おき)と言いました。

熾を鉄の壷に入れると酸素が無くなり火は消える。

火が消えた物は消し炭と言い、いわゆる炭でした。

この炭は火鉢に入れ、

または次の燃料に使い、最後に灰が残る。

その灰は窒素分を含んでおり上質な化学肥料で

畠に撒いて使いました。

魚や野菜を買っても包み紙は新聞紙でしたから燃料に使う。

残飯はやはり畠に撒いて土に帰る。

食に関しては完全なリサイクル、

昔は何も言わずとも自然にエコでした。

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