賽(さい)の河原、三途(さんず)の川にある河原ですここに死んだ子供が行きます。
子供は父母の供養のために小石を積み上げて
塔を作ろうとするが、鬼にくずされる。
そこへ地蔵菩薩が現れて子供を救うという。
物語は知っていますね。
地蔵和讃(歌)に見事に表現されています。
これはこの世のことならず
死出の山路の裾野なる
さいの河原の物語
聞くにつけても哀れなり
二つや三つや四つ五つ十にも
足らぬおさなごが
父恋し母恋し恋し恋しと
泣く声はこの世の声とは事変わり
悲しさ骨身を通すなり
かのみどりごの所作として
河原の石をとり集め
これにて回向の塔を組む
一重組んでは父のため
二重組んでは母のため
三重組んではふるさとの兄弟我身と
回向して昼は独りで遊べども
日も入り相いのその頃は
地獄の鬼が現れて、、、、、
(一重組んでは父のため二重組んでは母のため
三重組んではふるさとの兄弟我身)
のフレーズは知っていますね。
もう少し優しくいうと、
これはあの世の物語幼くして亡くなった子供達のお話です。
子供達はあの世の賽の河原で泣いています。
でもその声は誰にも届きません。
子供達は賽の河原の石を集めて一つ二つ三つと積んで
あとうさん、おかあさん、おばあちゃんに
感謝の祈りをしていると鬼があらわれ
祈りが足らんと石を崩すというお話です。
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