2018年9月7日金曜日

関空連絡橋(2018.9)

台風21号の影響で貨物船、

2591トンが関空連絡橋に当たり橋がずれた
どの程度の力が働いたのか考えてみます。

橋の構造はよくわかりませんが

直径5cmのボルト10本で固定されていたとします。

橋が横にずれたのでボルトはせん断で切れている。

鉄のせん断応力は20kg/mm2。

直径5cmのボルト1本のせん断応力は

20×π×50×50/4=39250kg⇒

39.25トン。

これが10本だから392.5トンの力には

耐えるはずです。

ではどんな力がかかったか。

船の重さは2591トン。

このぶつかったときの速さはよくわかりませんが

台風の風速と同じ40km/hだったとします。

1秒当たりの速度は11.12m/s。

ぶつかったときの運動エネルギーKは、

K=1/2×mv2=

1/2×2591000×11.12×11.12=

160194275ジュ-ル≒

160195000N・m。

これは1Nの重さの物を1m動かす力。

1N=0.102kgf。

よって160195000N・m=

16339890kgf≒16340000kgf⇒

16,340トンf。

橋のせん断応力は392.5トンのところに

16,340トンfの力がかかったわけです。

では台風の風速40km/hの半分の20km/hで

当たっていたとします。

ぶつかったときの運動エネルギーKは、

K=4,078トンf。

20km/hで当たっていても橋はずれた。

逆に最低何km/hで当たっていれば

橋がずれるのか、橋のせん断応力は392.5トン

から逆算すると6.2km/h。

船が重いことが最大の原因。

橋がずれるのは仕方がありません。

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