橋の構造はよくわかりませんが
直径5cmのボルト10本で固定されていたとします。
橋が横にずれたのでボルトはせん断で切れている。
鉄のせん断応力は20kg/mm2。
直径5cmのボルト1本のせん断応力は
20×π×50×50/4=39250kg⇒
39.25トン。
これが10本だから392.5トンの力には
耐えるはずです。
ではどんな力がかかったか。
船の重さは2591トン。
このぶつかったときの速さはよくわかりませんが
台風の風速と同じ40km/hだったとします。
1秒当たりの速度は11.12m/s。
ぶつかったときの運動エネルギーKは、
K=1/2×mv2=
1/2×2591000×11.12×11.12=
160194275ジュ-ル≒
160195000N・m。
これは1Nの重さの物を1m動かす力。
1N=0.102kgf。
よって160195000N・m=
16339890kgf≒16340000kgf⇒
16,340トンf。
橋のせん断応力は392.5トンのところに
16,340トンfの力がかかったわけです。
では台風の風速40km/hの半分の20km/hで
当たっていたとします。
ぶつかったときの運動エネルギーKは、
K=4,078トンf。
20km/hで当たっていても橋はずれた。
逆に最低何km/hで当たっていれば
橋がずれるのか、橋のせん断応力は392.5トン
から逆算すると6.2km/h。
船が重いことが最大の原因。
橋がずれるのは仕方がありません。
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