2018年9月15日土曜日

ブラックアウト(2018.9)

北海道の地震による全停電(ブラックアウト)。

一時は本州から60万キロワットの電力融通を受け、

いったんは電力の需給バランスを回復していたが

供給量が追い付かず全停電になってしまった。

北海道と本州はこのルートで結ばれている
下北半島の【むつ】~【恐山北側】~【大間の南側】

~【海底】~【函館】のル-ト。

もちろん海は海底ケ-ブルで結ばれている。

この海底ケ-ブルの構造は下図
この構造で普通のケ-ブルと一番大きな違いは

外側の【がい層鉄線】があること。

なぜ、がい層鉄線があるかというと

海底の過酷な地形で電線が傷つくことの防止と

潮流により引っ張られて切れることの防止。

鉄の線で強固に保護しているというわけです。

このケ-ブルに交流を通すとどうなるかというと

交流の波の特性により電流が波打ち(行ったり来たり)で

鉄線が抵抗となり熱を持つ。

もちろん海の中だから冷えますが

熱を持つことは電力のロスにつながる。

だから海底ケ-ブルの部分はわざわざ直流に変換している。

本州、交流⇒海、直流⇒北海道、交流と

面倒くさい方法で送っている。

確かに火力発電所を一カ所集中し、今回半分の電力が

一気に失われて批判されていますが

電力会社も苦労してんのよ。

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