北海道の地震による全停電(ブラックアウト)。
一時は本州から60万キロワットの電力融通を受け、
いったんは電力の需給バランスを回復していたが
供給量が追い付かず全停電になってしまった。
北海道と本州はこのルートで結ばれている
下北半島の【むつ】~【恐山北側】~【大間の南側】
~【海底】~【函館】のル-ト。
もちろん海は海底ケ-ブルで結ばれている。
この海底ケ-ブルの構造は下図
この構造で普通のケ-ブルと一番大きな違いは
外側の【がい層鉄線】があること。
なぜ、がい層鉄線があるかというと
海底の過酷な地形で電線が傷つくことの防止と
潮流により引っ張られて切れることの防止。
鉄の線で強固に保護しているというわけです。
このケ-ブルに交流を通すとどうなるかというと
交流の波の特性により電流が波打ち(行ったり来たり)で
鉄線が抵抗となり熱を持つ。
もちろん海の中だから冷えますが
熱を持つことは電力のロスにつながる。
だから海底ケ-ブルの部分はわざわざ直流に変換している。
本州、交流⇒海、直流⇒北海道、交流と
面倒くさい方法で送っている。
確かに火力発電所を一カ所集中し、今回半分の電力が
一気に失われて批判されていますが
電力会社も苦労してんのよ。
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