2014年6月21日土曜日

30年後の解答(2014.6)

私が仕事を初めて何年かしてから

ビニール管の仕事が増えてきました。

ビニール管はノコギリで切りながら接着剤を塗って

繋(つな)いでいけば仕事はどんどん進みます。

仕事が早いからあっという間に広まりました。 

でも故意ではなく、知らずしてミスをするもので、

接着剤を塗り忘れて繋いでいき、配管が抜ける事故が多発しました。

接着剤は透明なので塗ったつもりで繋いでいるわけです。

これではいけないと大手の設備屋とメーカーがタイアップして

無色透明の接着剤に青い色を付けて

塗り忘れ防止を見た目でわかるようにしました。

現在、色付の接着剤が出回っているのはこういう経過をへています。 

当所、みんな大喜びでこれを使い出しましたが、

重大な欠点がありました。

それは接着力が弱い。

これは致命的な欠点でした。

青い接着剤を給水に使うと水圧で抜ける。

当時は給水もVPで施工していました。

メーカーに問い合わせましたが接着力は透明な物と変わりませんという返事。

これ以来私は青い接着剤を使用していません。

圧のかからない排水管であればいいじゃないかと思われますが、 

我々は仕事が終われば現場からバイバイできますが

配管は現地に残るもの、施主が可愛そうだから使いません。

管理者から使うように指示があれば理由を言い、

それでも使えと言われれば一筆貰うようにしています。

ちょっと年配の職人に聞いても同じことを言います。 

管理する人間の知らない、

メーカーも知らない、

末端だけが知っている接着剤のお話でした。

どうしても使わないととキレる管理者に対しては、

透明な接着剤を使って接着し後から

表面に青い接着剤で色を付けておきます。

やれやれ。

あれから30年、

ひょんなことからこの色粉の問題が解決しました。

目地セメントに色粉を混ぜて色が付けられますが、

説明書には色粉の混ぜる体積割合が多いと

セメントが固まらないと書いてある。

色粉がセメントの固まることを阻害する。

これとおんなじですね。

色粉により接着剤の接着力を落とすということです。

30年後の解答です、一人喜んでいました。

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