神社に行くとまず鳥居をくぐります。
この鳥居は外界と神社敷地を分ける結界です。
この鳥居により神社境内は悪霊から守られています。
じゃあ右左後ろからの悪霊はどうするんだという野暮なことは言わずにおきます。
この鳥居をくぐらずに入ると、別にくぐらなくても
御利益には差は出ませんからご安心を。
でも鳥居が玄関なのでくぐっていくのが普通です。
鳥居をくぐって建物までは神様が歩く道となります神様は真ん中を歩くので、石畳の端っこを歩きましょう。
鳥居の赤色は生命の躍動を表し災いを防ぐ意味があります。
鳥居は1基、2基と数えます。
この鳥居、最近はコンクリート製、プラスチック製があるからたまりません。
お手軽ちょんちょんの極みです。
しかもしめ縄がビニール製、稲藁でしめていただきたいものです。
しめ縄の途中に白い紙が2箇所にぶら下がっています。
これは紙垂(しで)といいます。しめ縄が目立つ様、標識の役割をします。
相撲の横綱が巻くしめ縄でご存知ですね、これもビニール製です。
面倒くさいと思う合理的な住職が居るのでしょう。
さていよいよ鳥居をくぐって入っていくと右左に狐が居ます。
ここは稲荷神社です。稲荷神社は稲荷神(いなりしん)を祭っています。
稲荷神は京都の伏見稲荷大社に鎮座する神で、
全国の稲荷神社などで祀られる食物神・農業神・殖産興業神・商業神・屋敷神の総称です、生活に密着した神様です。
お稲荷さんは狛犬ではなく狐です。
ではなぜ狐なのか、穀物を食べる野ネズミを狐が食べてくれるので、
狐を穀物の守り神と考えて狐になったわけです。
これも生活に密着しています。
さて建物に到着すると無意識に右後ろポケットから財布を取り出し
小銭を出してお賽銭を賽銭箱に投げ入れます5円、10円ってところでしょうか。
たった5円、10円で家内安全から、交通安全から、病魔退散まで
お願いするから厚かましい。
お稲荷さんは、交通安全、病魔退散は責任範囲外のお願いとなります。
さてお賽銭を入れて、いよいよ手を合わせて拝みましょう。
この方は鈴を鳴らして、二礼二拍手一礼残念ながら順序が違いました。
神社の場合のお参りの順番は
(1)鈴を鳴らす。
(2)お賽銭を入れる
(3)2回お辞儀をする。2回拍手を打つ。手を合わせてお願い事をする。1回お辞儀をする。
が正解です。
この方は
(2)お賽銭を入れる
(1)鈴を鳴らす。
(1)と(2)が逆なってしまいました。
まず(1)鈴を鳴らして、神様に気づいてもらいます。
次に(2)お賽銭を入れる、神様が確認して、願い事を聞くという順序です。
逆になると
(2)お賽銭を入れる、これは神様は知りません、続いて
(1)鈴を鳴らして初めて神様が気づきます。
順序が違いますから神様はお賽銭を入れてないと判断してお願い事は聞いてくれません。
捨て金となってしまいました。
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