2011年7月5日火曜日

平行(2011.7)

北極とその地点と南極を通る線が経線。

ロンドンの旧グリニッジ天文台を通る線が0度とし

(グリニッジ子午線)

本初子午線よりも東側を東経、西側を西経と言い

それぞれ180度まである。

同じ経度の点を結んだ線を経線と言い、

子(北)と午(南)とを結ぶ線であることから子午線とも言う。

さてこの経線ですが赤道と直角に交わる

1度だけズレた2線を考えるとき、

2線は必ず北極か南極で交わるので平行ではない。

紙の上の平面上で考えるとき、

1線に直交する2線はどこまでいっても平行ですが

曲面上で考えると平行ではなくなる。

平行ということが舞台が変わると平行ではなくなる。

また2経線と赤道が作る三角形の内角の和は181度、

2直角ではなくなります。

光を地球から平行に発射する。

大きな重力を持つ星の近くを通るとき、

それぞれの光は重力で曲げられ、

星に近い光は遠い光よりも大きく曲げられ、

平行でなくなりだんだん離れていく。

これはその星の近くの空間が曲がっているということを表す。

これが重力場という考え方です。

縦・横・高さで表される空間に時間が絡(から)んで

この4次元世界がありますが、

空間が曲がっていることは観測ではっきり分かっている。

では時間も曲がっていると考えたらどうなるか。

過去は未来とつながるということです。

この世の中は平行というものはない。

スケールを大きくすると必ず曲がる。

平行は人間の頭の中でのみ存在する。

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