2017年10月19日木曜日

万田坑(2017.10)

三井三池炭鉱(みついみいけたんこう)は、

福岡県大牟田市・三池郡高田町(現・みやま市)及び

熊本県荒尾市に坑口を持っていた炭鉱。

江戸時代から採掘が行われて、

1889年、三井財閥に払下げられたが、

1997年3月30日に閉山した。

熊本県荒尾市にあるのが万田坑。

炭坑節(たんこうぶし)

月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)

発祥の地。

まず入口


全体の俯瞰模型


これが坑道入口の建物
落盤がないように地面の神様である山の神を祭っている。

女の神様で山の神。

そこから自分の妻のことを謙遜して「山の神」

という表現が生まれた

 これが立坑を上下するエレベーター施設のやぐら。

現代はボルトナットの締め付け工法だが

昔は鋼鉄でリベット止めの組み立て方。

リベットのせん断力だけでもたせている
ポンプ室。

坑道の水を排出する装置


ポンプ室
ポンプ。

ポンプは吸い上げが理論上10m以下なので

ポンプがここにあると地下264mの水は吸い上がらない

からポンプはいくつもあったのだろう
ポンプ、バルブ、継ぎ手、配管は

現代の形とほとんど変わりがないから

100年以上前には技術は完成していたのだろう。

これは坑内からくみ上げた水をいったん

排水するため桝

担架置き場。

事故も多かったんでしょう 


風呂 
ここが地下の炭鉱への入口。

この鉄の箱がエレベーター。

一度に25人が乗って地下264m

まで降りて行った。

264mを1分と言っていたから急降下やな


エレベーター入口



そのエレベーターの巻き上げ室

モーター。

端子の部分が露出なのがいい


300馬力巻き上げ装置。

停止は一人の人間のテコによりワイヤーを

摩擦により停めていた。

命がけや


モーターは3000V 
現代ではとてもじゃないが出来ない仕事やな。

土産物店だ売っていた石炭のかけら。

100円で売っていた。

メタセコイヤとうの木が年月により石炭に変わった


これが黒いダイヤという石炭 
余談だが私の小学生の頃、教室の冬の暖房は

亜炭(あたん)、石炭よりも質が悪くて安いもの。

新聞紙にマッチで火をつけてダルマストーブ
亜炭を燃やしていた。

当時の弁当はアルミの弁当箱で

このストーブの上に置いておくと暖かい

昼飯を食べられた。

先生は気が付いて笑っていた。

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