ハウステンボスのワイヤーが切れた。
体重70㎏の人が20mの高さから落下したとき
ワイヤーにかかる力はどのくらいか。
静かに離した物体が、重力によって20m落下すれば、
加速度:a = -g、速度:v = -gt、初速度はゼロとする。
落下距離:y = -(1/2)gt^2
最初の地点はy=0 なので、y=-20 (m) となるのは
-20 = -(1/2) * 9.8 * t^2 より
t =2.02s、そのときの速度は
v ≒ - 9.8 * 2.02 =19.7 (m/s)
従って、70 kgの物体が20m 落下して
地面に衝突して速度ゼロになれば、
その運動量の変化は
70 (kg) * 19.7 (m/s) =1379 (kg・m/s)。
ワイヤーには1,379㎏の力がかかる。
ワイヤーの安全耐荷重は20㎏/mm2。
4倍の安全率を見れば
1,379㎏×4÷20㎏/mm2=275.8mm2の太さが必要。
d2=4×275.8÷3.14
d=18.7mm。
直径18.7mmのワイヤーを使って安全だということです。
ニュースでは切れたワイヤーは6.35mm。
安全率1倍なかったんだから切れるの当たり前やろう。
安全率1倍なくて切れなかったのは鋼の降伏点まで
ワイヤーががんばっとったんや。
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