2020年7月27日月曜日

廃屋(2020.7)

田舎では人口がどんどん減り続けている。

子供が生まれない上に年寄りが死んでいくから

毎年100人ずつ人口が減り続ける。

人口が減ることはすなわち空き家が増える。

空き家は子供が相続する。

家は建築後40~50年、

建築当時は家が2,000万円、土地が1,000万円した。

古くなっても1,000万円では売りたい。

今日1,000万円では田舎の家は売れない。

せめて200坪で500万円くらいなら

かろうじて売れるが持ち主はちょっとでも高く売りたい。

売れないまま放っておくと草が生え、

家に風を入れないと腐る。

5年もすれば草がうっそうと茂り

誰も買わなくなりそのままとなる。

ついには家は崩れ草に埋もれて

ぐっちゃぐっちゃとなってしまう。

固定資産税を払うだけの負債となってしまう。

役所は人口が減るから若い人に来てほしいが

若い人はお金がない。

500万円でも払えない。

どうせ廃屋になるのなら役所が持ち主を説得し

300万円くらいで全国に売り出せば

少しは若い人も来てくれるだろうに。

田んぼ、畑、お茶畑を耕作している年寄りが死んだ。

これも同じことになる。

田んぼ、畑、お茶畑ならば若い人が来ても

すぐに仕事になるからいいと思うんだが。

相続者は高く売りたい。

これが邪魔をして、

ついには家は崩れ草に埋もれて

ぐっちゃぐっちゃとなってしまう。

固定資産税を払うだけの負債となってしまう。

これの繰り返しで小さな町、村はどんどん人口が減り、

消滅して終わり。

人間の欲得の深さに脱帽だ。

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